認知症com

安心して認知症のいまをいき、これからをいきるために

*

超重要!最新脳科学に見る、認知症を改善する関わりとは

   

良かれと思って投げかける注意や投げかけによる、コミュニケーションのすれ違いが認知症の症状を悪化させることがわかっています。

これを踏まえた認知症のケアが重要になります。

前日、このような記事を書きました。

認知症の介護で大切なコトは「いつでも微笑みを」

割と反響があったので、今日はより広げて深めた内容を紹介したいと思います。

まずは、下の動画を見ていただき、その後に、この記事を読んでいただければわかりやすいと思います。


私を叱らないで 〜認知症治療が変わる〜 否定し… 投稿者 JKzappa

 

叱る介護・注意する介護は逆効果

BPSDは、周囲の対応で大きく変わります。

アルツハイマー型認知症になると、その同じ失敗を繰り返したり、できないことが増えます。

そうすると、一緒に暮らす家族は指示や注意をするのが普通の対応です。

しかし、その当たり前の対応が、周辺症状と呼ばれてきた認知症のBPSDを強めてしまうことがわかっています。

注意や叱責の裏には、「まだまだしっかりとしている」「いえば治る」という思いがあります。そうした思いとは裏腹に、認知症の人のストレスを強めてしまう結果につながることがわかっています。

それを咎めると、本人はつい大声を出して反発してしまうという悪循環が起こり、認知症を全体的に悪化させてしまいます。不安や孤独が強まり、「何をしても叱られてしまう」という思いから、暴言や暴力を出現させてしまいます。

脳科学に見るBPSD出現のメカニズム

最新の脳科学によると、次のようなことがわかってきました。

認知症になると、脳が萎縮し、記憶を司る海馬の機能が低下してきます。

一方で、人の表情を認知する機能は保たれます。

すると、良かれと思って行う注意や指示が理解できず、険しい表情や口調などのみを読み取って、不安やストレスが高まり、妄想や暴言などが出現するようになります。

険しい表情での注意が認知症に与える影響

何を怒られたかは忘れてしまいますが、怒られたということは覚えています。

その結果として、不安感や孤独、不信感のみが積み重なって残ることになります。

望まれる対応

以下のような点がより良い介護、認知症ケアのためのポイントと言えます。

294604

  1. いつも笑顔で
  2. 先回りして失敗を減らす
  3. 否定しない
  4. 褒める
  5. 役割を作る
  6. 相手が大切だということを伝える。

実践例

私個人の実践の経験を書きます。

いつも人に対して、「嫌い」「あっちへ行け!」という、アルツハイマー病の70歳代の女性に対し、上記1、6を行うと、その日のうちに「あなたは優しいね」「楽しい」という言葉が返ってきました。

人によっては、非常に、即効性のある関わりと言えます。

最後に

一生懸命になればなるほど、上記のポイントを実践することは、ストレスがかかり、難しいと言えます。

プロならばさておき、これらは誰にでもできるケアの方法というわけではありません。

家族や、認知症サポーターの方はできることから、できる範囲で、無理なく行っていただきたいと思います。

 - テレビ番組, 介護, 提言, 臨床, 親族・家族, 認知症ケア, 認知症の実際

adsense336

adsense336

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

帰宅要求の分類を考える

自分の経験から帰宅要求を考えてみます。 記事の概要1 前提2 帰宅要求が聞かれる …

no image
アルツハイマーのおじいちゃんとの先ほどのやりとり

スタッフ「こんばんわ」 おじいちゃん「あんた、まだおったんか。」 ス「夜分に恐れ …

施設において「理想の認知症ケア」なぜ実現できないか

内緒の業界ぶっちゃけ話です。 家族やご本人様向けの記事になったような気がします。 …

no image
認知症の介護の問題は、「誰が介護の負担をするか」に尽きる

認知症 という言葉自体は、 誰もが知っている言葉になりました。   し …

熊本地震であらわになった認知症ケアの環境面での前提と脆さ

今の社会構造でないと認知症ケアは成立しないことが改めて浮き彫りになりました。 と …

認知症の方の言動を理解するには

認知症の方の言動には、一見了解できないものがたくさんあります。 それを理解するた …

みんなが元気になれる社会を目指すのが一番の認知症対策、という話。

認知症にフォーカスする以上に、みんなが元気になれる社会を目指してやってくほうが効 …

【記事紹介】「軽度斬り」と40歳以下からの保険料徴収案も浮上 – BLOGOS

予想していたこととはいえ、やはり衝撃的な内容に関する記事でしたので、補足を加えた …

認知症と検索すると明らかに怪しい商品のセールスが上位に出てくる現状に対する苦言

twitterやgoogleで認知症と検索すると、明らかにセールス目的なアカウン …

認知症の方をケアする仕事をする現場のマネジメントが不十分な件

「お兄さんは、私の息子と会ったことが会ったかねえ」   今日、とある淑 …