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安心して認知症のいまをいき、これからをいきるために

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熊本地震であらわになった認知症ケアの環境面での前提と脆さ

   

今の社会構造でないと認知症ケアは成立しないことが改めて浮き彫りになりました。
とある施設では、度重なる地震によって安全な運営が不可能と判断したため、利用者全員が避難所に移動することになったそうです。
しかし、認知症ケアを行うための人材は足りず、衛生管理を十分に行うための物品も不十分な状態に陥り、ケアの継続が難しくなったということでした。

また、認知症患者である施設利用者さんの中には不穏行動(徘徊など)が強く出るようになった方もおられ、改めて災害時における環境の変化に対する弱さへの配慮が必要だということが明確になったと感じました。

認知症の方の避難所生活を支える7つのポイント

認知症の方に対するセーフティーは結局その土地の「地域力」を象徴するのだと思います。
以下のような7つのポイントは、誰もが知っておくべきことではないでしょうか?
  1. 住民の理解と協力
  2. 個室や専用のスペースを用意(ダンボールでかこうなど)
  3. 専用または優先のトイレを確保
  4. 専門スタッフの協力
  5. 顔見知りやなじみの人が近くにいること
  6. 介護する家族への支援
  7. 福祉避難所や介護施設など、次の場所の目星をつけておくこと。

長引く避難生活 悪化する症状

避難生活によるストレスによって、認知症症状が悪化し、施設に対して認知症の方の受け入れに関する相談が増えているといいます。
解決のためには、なるべく早期に施設を復旧させて元の生活をできる限り早期に取り戻す必要があると思います。
今の段階でできることは、あくまで対処療法かもしれませんが、顔見知りの人が近くにいてくれることだったり、必要な物品がなるべく手に入る環境を作ることができるかどうかにかかっていると思います。

災害時のケアができない理由と対策案

災害時において、認知症の方の支援体制が不十分になるのは、仕方がないと思っています。
なぜなら、平時においても施設基準ギリギリの人数で施設を運営しているからです。
災害で人数が集まらなければ、冒頭でも述べたように介護に必要なマンパワーが不足するのは目に見えています。
もしも、災害時に必要なマンパワーを確保できる体制を構築するのであれば、国民全員が介護に対するある程度の知識を習熟するような体制作りが必要なのではないかと思います。
例えば、学校教育の中で介護の基本について家庭科や保健体育で教えておくというのも悪くないのではないでしょうか。
介護の現場におけるエビデンスも、まずまず積み重なってきている昨今ですから、とりあえず今やってることに準じて若い人たちに知識を持っておいてもらったら、いざという時に困らないのかと思うのですが、いかがでしょうか?

 - 介護, 介護サービス, 介護者

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