認知症com

安心して認知症のいまをいき、これからをいきるために

*

認知症の方に出会わない日常は、偏っているかもしれないです。

   

2025年には700万人を超えると言われる認知症の方の数。(割と少なめの見積もりではないかと思いますが。)

もちろん、MCIの方も含まれているとはいえ、生活上何らかの支援が必要になることでしょう。

現状では、その支援が十分に行えるだけの社会が構築できるかは、疑問ですが。

それについては、また後日改めて記事を書きたいと思います。

閑話休題

最近あなたは、認知症の方に出会いましたか?

もしも、ここ一ヶ月で全く出会っていないとしたら、それは少し奇妙な状況かもしれません。

以下のように考えてみます。

今のところの認知症の方の数は諸説あるので、まあ、500万人としましょう。

で、簡単のために、日本の人口は一億人です。

そうすると、認知症の方の割合は100人中5人ということになり、つまり、20人に一人は認知症の方です。

日常生活で20人以上の方に毎日出会うという方もおられるでしょう。

そんなあなたが、もし、一人も認知症の方と出会うことがないのだとしたら、それは統計的には付き合っている人が偏っていると言えるのではないでしょうか。

また逆に、出会う人のほとんどが認知症の方ばかりというのも偏っていると思います。

acd9e82e298b9a36d6581db1661222bd_s

個人的には、この偏りを非常に問題視しています。

なぜならこの偏りが、うまく平均化されることが、誰かに負担がしわ寄せされていない状態であるはずだからです。

介護施設でのスタッフの暴力事件などが報道されていますが、人として大切なものを獲得しないまま、大人として振る舞うことを要求される人間にとって、ケアというのは非常に難しいものだと思っています。

また、出会う相手の特性に偏りがあると、当人の思考パターンや行動、言葉にも次第に偏りが見られるようになると思っています。さらに、その影響はプライドがうまく成熟していない人ほど顕著であると思われます。

我々は、本来ほとんどの人間が未熟な存在ですが、そこに対して自覚的になり、いろいろな人にであい、いろいろな価値観や振る舞い、文化、考え方、行動原理などなどにしっかりと触れておく必要があります。

そうこうしているうちに、きちんと人として大切なプライドが成熟し、偏りのある環境の中でもうまくバランスをとりながら過ごすことができるようになるからです。

これからの時代に必要な価値観を知るには、認知症の方と実際に定期的に関わることは不可欠でしょう。

逆に、毎日認知症の方のケアに邁進している方におかれましては、世間とのギャップが大きくなっている可能性がありますので、過剰な労働は控えて休日はしっかりとリフレッシュをしていただきますよう、お願いいたします。

たくさんの人に触れて、自分自信が人間的に成長することが認知症の方に寄り添い支えていくための重要な糧になります。

間違いなく。

 

だからそのための余裕がないような介護の仕方をしてしまうのは絶対に間違っています。

 - コラム

adsense336

adsense336

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
認知症のケアでよくあるケガについて

認知症の方をケアする時に、自他共に、時々事故でケガすることがありました。 これら …

認知症進行予防の対策としては、実は効果の薄いかも知れない計算ドリル

計算ドリルの反復によって計算が早くなる可能性があります。 認知症の人でも同様に、 …

no image
日本で子供を作るのは罪だと思う – はてな匿名ダイアリー を読んでなんて的外れな意見だろうと思う。

http://anond.hatelabo.jp/20160927071136 …

no image
相模原市の事件について認知症comの中のひとが思ったこと

前提 意外と、犯人にシンパシーを覚えている若い人たちは少なくないということ。 い …

発想の転換で認知症を成長産業に結びつけることができるか?

とりあえず、目先の問題解決を第一優先として考えたとするとき、日本の国力なんて知っ …

認知症と診断されてから、はじめて自分の人生について考えるのはとても大変。

もしも、認知症と診断されたら、一番大切なことは今後の身の振り方を決めておくことだ …

no image
認知症が増えたのではなく、認知症でも長く生きる世の中になったこと

人間の生存の限界は神のみぞ知ります。 だから、何歳まで生きるかなんて、語ることに …

自分の家で「私は家に帰ります!」と訴える認知症の方

病院であっても、「家に帰ります」という言葉がそのまま受け取ってよいものかどうかは …

認知症が、絶望的なのは、自己完結な価値観が根底にあるからではないか。

別に認知症に限らず、癌や様々な難病を患った時に、何を希望として生きていけばよいの …

認知症の人を家族から隔離する施設であることだけが目的の施設がある。かもしれない。

ちょっと疑問に思ったので皆さんに提起します。 ズバリ、認知症の施設の中には、明ら …