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【介護者・専門職向け】日々、認知症介護の愚痴を言える自分になろう

   

男性と女性によっても異なるかもしれません。

しかし、介護負担の一番大きなところは、本音で愚痴が言える場所が少ない所にあるのではないかと思いました。

介護によって、目が離せなくて出かけられない、人と出会う機会が極端に減ったなどの声を聞くことが多いです。

まず、介護をする人が自分の本音をオフレコで話すことができる場所が少ないことが問題です。

それ以上に、愚痴ることがタブー視されていると感じるわれわれの感性もまた問題なのではないかと思うのです。

鬱屈と自分の中に溜め込んでしまい、誰からも気が付かれないで、だれとも共有できずに、それが爆発するのが悲劇でなくてなんでしょうか。

多少人間関係が悪化したって、また仲直りできるくらいの気持ちで、本人以外の人間に遠慮なくお互いにぶちまけられることが、今後の閉塞感漂う日本社会においては、何よりも大切だと思います。

だから、日々堂々と介護の愚痴を言えるひとがもっともっと増えたらいいと思っています。

直接本人にいうわけでも、それを本人に見せるわけでもない。

本人にぶつかりそうになるエネルギーを他にそらすことができたなら、それはきっと何よりのより良い介護への近道であると確信する所です。

大いに愚痴れる場所があってしかるべきです。

事実をありのままに話すことができる場所があってしかるべきです。

自分の大変さを吐露して、誰かとつながりあえる場所があってしかるべきです。

一番大切なのは、介護を行うひとが、その人の前でどのように振る舞うことができるかということです。

人間には多様な側面があります。

美しい部分があれば、醜悪な部分も必ず存在します。

だからこそ、介護を受ける方の前ではせめて美しく振る舞えるように、自分を発散し、繋がり、客観視できるそういう場所が、必ず必要になると思っています。

心のそこから美しい人は、自然と美しい振る舞いができるものです。

多くの人はそうではないので、あるべき自分に悩みながら、自分を必死で奮い立たせているのではないでしょうか?

女性の方は特にこの辺の問題の切り分けが非常に得意なのだと私は思っています。

現場踏まえた上で今この瞬間その場をどのようにすればうまく切り抜けることができるかと言うことを考えるのは平均するときっと男性よりも女性のが得意なのではないかと思うのです。

だからこそ多くの女性にとっては、介護受ける人の前で美しく振る舞うということが、その分ストレスになってしまうことも多くあるでしょう。

最近の男性も同様の傾向が認められるかもしれません。自分の態度はうちに秘めて、理想的と思われる態度をとってしまい、本当の自分は内側に殺したまま、自分自身が理想だと思う自分自身を演じ続けることになってしまうのです。

そしていつの日にかその内に秘めたものが爆発してしまい、最悪の結果につながってしまうことがあるのだと思います。

そうなってしまう位であれば、日々ちょっと本人がいないところで悪態をつく位は許されても良いのではないかと私は思います。

そのくらいの清濁を飲み込む位の度量がなければ認知症の介護は務まりません。

そして日本の認知症介護の現場も維持していくことができないと言うふうに考えています。

これからますます認知症介護の現場においてはマンパワーの不足している状況が想定されます。

そうしたときに現場の人々が働き続けることができるためにも、また家族の人々が認知症の介護に疲れ、最悪の事態が起こってしまっないようにするためにも、 きれいごとでは無い実際の人間の感情や行動に則した包括的な支援が必要になると言うふうに考えています。

このような考え方を明らかにする人がもっと増えていけばいいのにと思います。

皆さんぜひ自分自身が愚痴を話すことを許し、また他の方が愚痴を話すことをたおやかに受け入れて下さい。

今後の世の中はぜひそのような世の中になっていてほしいと思います。

 - 介護, 介護者, 提言, 親族・家族

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