認知症com

安心して認知症のいまをいき、これからをいきるために

*

認知症の介護の問題は、「誰が介護の負担をするか」に尽きる

   

認知症

という言葉自体は、

誰もが知っている言葉になりました。

 

しかし、

その実態をはっきりと言葉にして説明できる人は

日々の臨床の中でも

少ない印象です。

 

認知症と、単純なもの忘れとの境界線は

「日常生活を送る上で何らかの問題が生じているかどうか」

というシンプルなものだと思います。

 

つまり

「一人では、日常生活の管理ができなくなった」

時点から、認知症であると認定されるわけです。

 

とするならば、

認知症の人が日常生活を送るためには

必ず何らかの支援が必要になります。

 

専門職に求められるのが、

認知症の人の生活を支援すること

なのか

認知症の人を施設で管理することなのか

によって

大きく認知症の人の生活の質が左右されると日々感じています。

 

現状としては圧倒的に後者が多いです。

理由としては、

家族が、認知症の対象者に対して良い感情を持っていなかったり

ギリギリまで家族で問題を抱え込んでいたためにうまく対応できなくなって初めて施設を利用することになったことで、「介護は限界」という思いを強くすることにあると思います。

 

認知症の介護は、

今後ますます家族に求められる負担が増えていくと考えられます。

国にお金がないからです。

でも、

それでは悪循環がひどくなり

結局介護を担う人は

ますます少なくなっていくでしょう。

 

早急に、

日常生活を支える仕組みが必要です。

 

認知症の進行を遅らせることはできます。

しかし、どの程度遅らせることができるかには個人差があります。

出現する周辺症状に対する周囲の接し方はある程度変えることができますが、

それでも限界があります。

 

認知症という治らない病に向き合うには、

その当事者と家族が

よく話し合って「今後の人生でどんなことを大切にしたいのか」

をしっかりと明確にすることが欠かせません。

 

その上で、

どんなことが必要で

そのための支援を誰に求めるのかを

明らかにしていくことが不可欠です。

 

 

そうすれば、

きっと、誰がどんな介護を負担するのかということが

明確になって考えやすくなると思います。

 

認知症のかた本人も希望を持って生きることができるようになると思います。

 

 - 介護者, 親族・家族, 認知症当事者

adsense336

adsense336

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

認知症の介護に向いてる人を図解する

「なんしぃねぇえぇええ!!」 と逆ギレされることもある、認知症の方との関わり。 …

ファイナンシャルプランナーが認知症の親の介護の費用を計算してみた。

「認知症ケアなどを専門とするファイナンシャルプランナーはいないかな。」 と思って …

認知症の介護で大切なコトは「いつでも微笑みを」

認知症になっても、一番最後まで残っている能力のと言われるのが、対人認知。 たとえ …

もっと掘り下げてプロにできない、家族にしかできないこと

以前こんな記事を書いたのですが、より深めてみました。 認知症のプロだからできるこ …

認知症における「子供や家族に迷惑をかけたくない」はやめるべき- できるできない問題

ちょっと小難しい話かもしれませんが、大切なお話です。 あくまで、個人的な体験談で …

no image
【介護者・専門職向け】日々、認知症介護の愚痴を言える自分になろう

男性と女性によっても異なるかもしれません。 しかし、介護負担の一番大きなところは …

認知症の方をケアする仕事をする現場のマネジメントが不十分な件

「お兄さんは、私の息子と会ったことが会ったかねえ」   今日、とある淑 …

ケアに疲れたら、必ずいったん距離をとる

心にゆとりがないと、良いケアは出来ません。 当たり前のことですが、日々の生活に追 …

認知症の方の言動を理解するには

認知症の方の言動には、一見了解できないものがたくさんあります。 それを理解するた …

熊本地震であらわになった認知症ケアの環境面での前提と脆さ

今の社会構造でないと認知症ケアは成立しないことが改めて浮き彫りになりました。 と …