認知症com

安心して認知症のいまをいき、これからをいきるために

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認知症の介護に向いてる人を図解する

   

「なんしぃねぇえぇええ!!」

と逆ギレされることもある、認知症の方との関わり。

健常な方と異なり、認知症の方の中には自分の世界で生きておられる方もおられます。

上記の発言をされた方は、結構妄想が活発な方でして、こちらは挨拶をしただけなんですが、どうも自分が不審者に見えたようで、危うく暴力行為に発展するところでした。

 

自分としては、きちんと認知症については表面上のことはある程度の浅さで持って、広く勉強してるつもりになっているので、そのことはことさらなんとも思わなかったのです。

認知症の方が攻撃性を発揮されることがあるのは、不安が強い状態にあるというサインなので、まずはその不安を適切に取り除くことを考えなければなりません。

そんなことを、瞬間的に考えて分析しながら、その人から距離を取ろうとした時の、周囲のスタッフの顔の方が、非常に印象的でした。

 

わけのわからんモノを見るような、不快感を写し取ったような表情で、その人を4人がかりで力で抑えつけてしまったのです。

先輩ばかりで何も言えなかったのですが、そんなことがありました。

ご想像の通り、その方はさらに興奮してしまいました。その後変薬、鎮静の流れをたどっていったのかどうかは、ここでは明らかにできません。

 

さて、枕はこの辺りにいたしまして、ポイントになるのは、ちゃんと知識を持っているかということと、その人の生来の思考パターンが、認知症介護の向き不向きを大きく分けるなあとつよく感じた出来事でした。

端的に職業マッチングの問題であると思います。

ありとあらゆる仕事に向き不向きがあるように、認知症の方に対するケアも向き不向きが大きく存在するようです。

 

もれなくだぶりなく、全ての介護者を分類する時、以下のように考えると適性がわかりやすいです。

非常に雑な図ですが、我ながら特徴をよく捉えてて、よくできているなあと思います。

ちなみに、プロとしての適性チェックに使えるのみならず、実は、家族介護の立場でも同様に使えますので、自分で介護をしたいとか、しなきゃならないという方は、ぜひ自分で当てはめたり、他の人に客観的に当てはめてもらうなどして、自分は果たして介護や認知症の方へのケアの適性はどうなんだという、そういうチェックをしていただくのがいいかなあと思います。

では適性順に説明して行きます。

① 受け身型 適性度 ☆

この手のタイプの方は、職場や家庭環境の影響をもろに受けます。

介護がさせられ体験のようになってしまうことも多いです。

感情を発することが下手な上、相手の行動を理論を用いて分析することもできないので、いつの間にやら負の感情を溜め込んでしまい、ケアの対象者に対して攻撃性を発揮してしまうリスクが高い方でもあります。

良い上司や相談相手に恵まれれば、良い介護ができるタイプでもあります。

兎にも角にも、絶対に、一人でケアや介護に取り組んではいけないタイプです。

家庭での介護も、できればやめておいたらいいなあと思います。もしも、どうしても家で介護やケアを行う必要があるという場合には、使えるサービスはフルに使ってご自身の負担感を減ずると同時に、プロやら経験者からの意見を聞いたり相談ができる場をきちんと持つようにしてください。

② 直感型 適性度 ☆☆☆

相手の気持ちを汲んだ介護ができるので現場で働いたり、家庭で介護を行う適性があります。

気持ちがあれば、ある程度の理屈や理論もつかめてくるので伸びしろが大きいタイプでもあります。

一方で、組織や他者とやり方を共有するのが苦手なタイプでもあり、実際のケアや介護以外の場面でストレスを感じやすい人でもあります。

また、経験が浅いうちは、相手に対して感情的になりやすい可能性もあります。そうした時に、修正をしてくれる専門知識を持った人が周囲にいると楽に成長できます。

家庭での介護では、口論や感情のぶつけ合いが多い場合には注意が必要です。

どうしても難しい場合がありますので、そういう場合はさっさと認めて、専門施設に預けて距離を取るほうが、お互いに幸せだったりすることもきっとあるのではないかと、何人かのご家族さんと本人様との関係性をみてきた経験から思うところです。

③ 理論型 適性度 ☆☆

私は、自分ではここの人間だと思います。

理論型は認知症の陽性症状を緩和するのが得意です。

相手を安心させるのが得意です。

逆に苦手なのは、理論に無いことや、やるべき必然性のないこと、合理性の外側なんだけど、感情・心理・心情的に別にやってもいいこと、っていうかむしろやったほうがいいことっていう、少しリスキーなケアの提供が苦手です。

リスク管理には向いているので、管理職的ポジションについてる人も多いですが、ケアや介護の現場をつまらないものにしてしまう原因を作りやすい人間でもあります。

遊び心を忘れてはいけませんし、感情コントロールが苦手な本人・家族・同僚への配慮をする努力を怠ってはいけません。

さもなければ、ケアの主体であるはずの本人も自分自身もいつの間にか単純作業のような毎日を繰り返しているうちに一日が終わってしまうことでしょう。

④ ハイブリット型 適性度 ☆☆☆☆

どんな困難にも、立ち向かえるポテンシャルがあり、柔軟性があります。

ビジョンがあれば、経営者向きでもあると思います。

人を雇いながら、理論的かつ情緒的な介護を実践できるような環境づくりができる人です。

なまじ仕事ができる分、上の世代からの実力の買い叩きに反発してやめて行かれる有能な方が多い印象です。

そりゃあ、経営者向きなんだから自分で起業するほうが楽しく仕事できるならそうするでしょうね。

家庭での介護も、できるでしょう。

が、できるからと何でもかんでもやってると一人にしわ寄せが集中する事態になりかねませんので、たとえ自分一人でやったほうが早かったりするかもしれませんが、いろんな人を巻き込んで認知症の方のケアや介護をするのが良いと思います。

 

 

 

って感じです。

認知症の方に関わることを仕事とする業界に飛び込む前に、あるいは、自宅での介護を選択肢としてお考えになる前に、少しご自身のことを振り返られて参考にしていただければ幸いです。

そうすることによって、不向きな方が当事者の方に対して理不尽な対応をとるという悲劇も減ってくるでしょうから。

 - コラム, 介護者, 認知症ケア

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