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安心して認知症のいまをいき、これからをいきるために

*

認知症の方をケアする仕事をする現場のマネジメントが不十分な件

   

「お兄さんは、私の息子と会ったことが会ったかねえ」

 

今日、とある淑女の方からこのように言われました。

自分、毎日会ってます。

送迎のたびに。

 

でも、そのことをそのまま相手に伝えるのは芸がないって思ってます。

今日はこんな風に返して見ました。

「息子さんってどんな人なんですか〜?」

って。

 

そうすると、息子さんについて嬉しそうに色々と話してくださり、話も盛り上がりました。

 

なぜこんな風に返答したかといえば、その方が息子さんについて話したいのでは、そう考えたからです。

その方、息子さんを目に入れても痛くないような愛情をお持ちなのです。

その方がどんな思いでその発言をしたのかがわかったのでこんな返答をしたのでした。

 

いつもこんな風に、うまく対応ができるわけではありません。しかし、相手の言葉をそのまま鵜呑みにして、言葉通りの返答をしても、認知症の方との間に良い関係は築けないと、私は考えています。

相手の考えを推し量って、慮る力が認知症の方のケアをする現場の人間には必要ですし、そうあろうと努力することが欠かせないことだと思っています。

 

家族と、ご本人の間でうまく立ち回ること、関係性が円滑になるように適切に対応することが、認知症のケアの腕の見せ所ではないでしょうか。

 

以前、帰宅要求に関する記事を書いたことがあり、その記事にコメントをつけてくださった方がおられました。

自分の家で「私は家に帰ります!」と訴える認知症の方

帰宅要求のあるお父様への施設側の対応に疑問を抱いておられるとのことでした。

私も同様に疑問に思います。

相手の言葉の真意を評価しないままに、相手の要求に応じるだけでは、実際、色々とちぐはぐなことが起こってしまうのが認知症のケアです。

 

ですから、「腕の見せ所」を現場の人間に伝えたり、指摘する人間が現場を統括する主任クラスに不足しているのでは、と感じたコメントでした。

実際、私が関わらせていただいている施設においても、私の仲間が勤務する他の施設においても、そのようなマネジメントが不足している認知症介護の現場というのは少なくないようです。

そうしたマネージャークラスの人材が不足しているから、いつまでたっても、認知症のケアが時代遅れの古い対応のままきてしまっているのだろうと思うのです。

 

認知症の現場における問題は、人手不足よりも、人材を使いこなせるマネジメント力のある人材に適切な権限が与えられていないことによる不具合によるところが大きいのかもしれません。

そう考えると、ちょっと国の政策はイマイチなような気がしていて、やる気のある中堅マネージャークラスにきちんと手当てをするような、そういうシステムにした方が、全体的に色々うまくいくんじゃあないか、そんなことを改めて強く感じました。

 

家族としては、違和感を感じた場合には、相談という形で直接施設に話しを持っていき、それでも、変化や改善が見られない場合には、行政の監督部署などに匿名で情報を流すのが良いと思います。

そうすれば、まともな現場マネジメントをせざるを得ない職場環境が少しづつできていくと思います。

 - コラム, 介護サービス, 介護者, 問題, 提言

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